2011-05-23
実質的には『ノストラダムス・メッセージ』や改訂版『秘密の世界史』の前半部分を援用したものだが、まだ細かくは分析していない。興味があるのはイオネスク解釈のベースを踏まえて解釈者としてデビューした竹本氏がどのように味付けをしたかである。果たして師匠を超える画期的な解読は果たされたのであろうか。最後に価格については4,515円と少々お高い。この本はどういった読者層をターゲットにしているのだろう。第一次ノストラダムスブームの洗礼を受けた世代は現在50歳前後である。こうしたノストラダムスのオールドファンをうまく引き付けることができれば、懐に余裕のある世代で懐古趣味で買ってみる人も案外いるかもしれない。自称ノストラダムスファンとしては、良きにつけ悪しきにつけ本書をきっかけに日本でもノストラダムスを読み直す気運が高まればそれもノストラダムス現象としては意義があることかなと思う。
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