ホントは教えたくない資産運用のカラクリ
2007-07-04


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安間伸 ホントは教えたくない資産運用のカラクリAタブーとリスク 2004年 B錬金術入門 2005年 東洋経済新報社 の2冊を読み終えた。最近小銭で投資信託を始めたばかりで市場のメカニズムを少しでも理解したいと思い、この本を手にした。内容はなかなか専門的ではあるが素人にもわかりやすいストーリー展開で、一人ボケ突っ込みのテクニックはさながら五島勉の本を読んでいるかのようだ。Aでは貨幣の価値というものを考えさせられる。インフレによる貨幣価値の低下というのは短期的な視点ではなかなか実感しづらい。昔祖父が虎の子の大金3000円を大事に貯金していたら高度経済成長でインフレが進み、気がつくと大きく価値を落としたという話を思い出した。

中期的に見ても緩やかなインフレによりお金の価値が目減りするのであれば、手最低限銀行金利で預金しておいて自己防衛しておく必要があるだろう。現代投資理論では「リスク」とは標準偏差で示される価格変動の大きさで考えることができるという。こうして見ると元金保証なんていうのはマクロ的な視点で見るとあまり意味のないことに気づく。大切なのはサギ商品に引っかからないことである。ここは一番ためになったところだ。世の中手を変え品を変えサギ商品がまかり通っている。「安全確実、元本保証、しかも高利回り」などという謳い文句はまずもって怪しい。銀行で投資信託の説明を受けたときもマニュアル通りなのだろうがきちんとリスクについて説明があった。そのほうが健全なのである。

Bでは儲けることの基本である裁定取引について細かく説明されている。これも投資のみならずビジネス全般に通じる基本的な考え方である。「錬金術」と「資産運用」と「裁定取引」がほぼ等しいというのがキモとなる。そして逆張り投資が儲ける基本戦術となる。期待値=勝率×オッズ、これも様々な事象に応用ができる。いくら勝率が高くてもそれに見合うオッズがなければ投資する意味がない。この著者のブログをインターネット上で見ることができるので関心ある人は訪れてみてはいかが。
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