中岡俊哉とノストラダムス
2018-08-03


1960年の「サンデー毎日」のマイクロフィッシャーも少し閲覧してみたがなかなか該当する箇所は見つからなかった。ここに書かれた『テレパシー入門』(祥伝社、1971)は閲覧することができた。この本は1990年に文庫本として祥伝社ノン・ポシェットより再版されている。ノストラダムスに関する記述をみるとほぼジェス・スターン『予言〓未来をのぞいた人びと』(弘文堂、1965)の丸写しである。本の最後にこの本を参考文献として挙げて引用を断っているのでまあ許されるだろう。例の1999年の予言詩も宇土尚男による訳文がそのまま使用されている。

一九九九の年、第七番目の月
恐怖の大王空より来たらん
アングームワの大王を蘇生さすべく
この秋(とき)にマルスは大義のために統べん(『テレパシー入門』97頁)

中岡はこの詩の解釈も『予言〓未来をのぞいた人びと』168頁の「1999年に宇宙戦争」を!?付きで引用している。これはもともとはスチュアート・ロッブがスターンの取材のなかで語っていた言葉である。『歴史の旅』1992年4月号においても大筋でこれに沿った形で解説している。そして最後に「とにかく、あと七年後に起きるかもしれない事実に注目しよう。」と結んでいる。中岡はこの時点で1999年に宇宙の大変化が起きることを信じていたようである。中岡は『世界の超能力者』(大陸書房、1973)27頁や『歴史読本』1976年11月号の「予言者と社会」でもノストラダムスに言及している。

これらの本では特に1999年の予言については触れられていない。最初に紹介したという「サンデー毎日」の記事もこれらに近いものだったと推測される。中岡はノストラダムスの予言を「ほぼ100パーセントの確率ですべて的中している」(『歴史の旅』1992年4月号125頁)としているが実際に検証した形跡はない。『コックリさんの父 中岡俊哉のオカルト人生』によれば中岡が亡くなったのは2001年9月24日であるからご自身の眼で1999年の顛末を見届けたことになる。『ノストラダムスの大予言』著者の五島勉氏も後世への置き土産としてすべてを包み隠さず明かした自伝を残してほしいものだ。

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