イギリス王室の予言
2023-01-21


チャールズ皇太子とその妃であるカミラ・パーカー・ボウルズは、チャールズ皇太子の母であるエリザベス二世の死後、憲法上の危機に直面することになる。この危機を引き起こすのは、伝統的に君主を頂点とする英国国教会である。国から干渉されることなく、自分たちのことは自分たちでやりたいと考えるゼネラル・シノッド(総主教会)は、二人の市民結婚式に対する攻撃に基づいて危機を仕組むだろう。法的には、この攻撃は根拠がなく、判決はカップルに有利になるであろうが、プロレタリアートの力(すなわちメディアを通して)を使うことによって、ゼネラル・シノッドはその方法を得るであろう。関連する指標となる日付は、次の四行詩によって与えられる、2022年[10-22]であり、この予言は続く。(同書97頁)

そして次の詩百篇10-22はこう書かれている。

 離婚を反対されたから 
 後に彼らがふさわしくないと考えた人物 
 民衆は島の王を追い出すだろう 
 王になることを予期していなかった男が王に取って代わるだろう

この四行詩は、イギリス国民にとって驚くことではなく、大きな意味を持つ。まず、2022年頃、エリザベス2世が母親の寿命を5年縮めて96歳で亡くなるということ。チャールズ皇太子がエリザベス女王に代わって戴冠し、「諸島の王」となり、母が治めていた世界の他の地域(カナダ、オーストラリア、ニュージーランドなど)の王では無くなるということである。- その間に共和国となる。チャールズ皇太子は2022年に74歳で王位に就くが、ウェールズ王女のダイアナ妃との離婚後、英国国民の一部から恨まれていることは今も続いている。そのプレッシャーは非常に大きく、年齢的にも不利なため、チャールズは息子のために退位することに同意する。問題は、どのような人物かである。最後の行で、ノストラダムスは「王になることを予期していなかった男が王に取って代わるだろう」と非常に重要なことを述べているからである。つまり、父親の跡を継ぐと期待されていたウィリアム王子は、もはやその姿を現さないということか。そして、既定路線でハリー王子が代わりに王になるということなのだろうか。そうなると、ヘンリー9世は38歳という若さになってしまう。(同書99頁)

しかし、現実にはチャールズ国王が2022年に退位したという事実はなく、さらにハリー王子は2020年に王室メンバーから引退し、北米で生活するようになった。最近ではハリー王子の回顧録『SPARE』という暴露本が出版されベストセラーになっている。レディングが本を執筆した時点では予想もできないことが次々と起こり、上の解釈が現実になるとは考えづらい。

そもそも2022年の少し前の予言を見ると、2020年は「ローマ教会分裂後」、2021年は「フランス南部でのテロ事件」「島の誕生」「ハリー王子の父子関係」であり、当たったと思われるものは何もない。たまたまエリザベス女王の逝去の年が的中したのが話題になっただけ。2023年以降の予言に興味のある方はインターネットで簡単に入手できるが期待外れに終わるだろう。


戻る
[ノストラダムス]

コメント(全0件)
コメントをする


記事を書く
powered by ASAHIネット